GLOSSARY
用語集
ウェイビル
ウェイビルとは、ひとことで言えば運送状のことです。
貿易にまつわる実務の現場で度々使われる用語の一つです。
航空輸送と海上輸送では名称が異なり、それぞれ、エアーウェイビルとシーウェイビルと表現します。
海上輸送の船荷証券と機能は同じですが、異なる点が多いのも現実です。
船荷証券は、名称からもわかるように「証券」としての役割も担います。
そのため、実際の現場では、かなりの効力を発揮するケースも少なくありません。
一方、ウェイビルは送り状としての効力しか持ち合わせていないため、譲渡することがないのが通常です。
運送の取り決めやルールを明記した約款なども、ウェイビルには記載されていないため、トラブルや揉め事などに巻き込まれた場合でも、その事態を回避したり、それに伴う損失などを軽減したりするのは難しいのが現実です。
そういう意味では、船荷証券よりも資金回収のリスクは高いと言わざるを得ません。
このように多少のリスクがあっても、ウェイビルを活用した貿易が増加する背景には、貿易の現場においても、スピード化の流れが加速していることが挙げられます。
有価証券ではないものの、貨物の受領書と運送引受条件記載書の両方を備えているだけに、重宝されているのです。