複数の荷主から集荷された貨物を集約させて、まとめて運送契約を行う業者をエア・フレイト・フォワーダーといいます。業者自身が運送手段を確保しているわけではなく、荷主と実際に運送を担う輸送業者間に入って諸々の手続きを行う事業者です。このフォワーダーの中でも海運貨物の扱いを得意としているのがNVOCC、非船舶運航業者と呼び、エア・フレイト・フォワーダーはその名称の通り、航空輸送を主に行っているフォワーダーとなります。

近年ではますます貨物の動きが盛んになり、さらにインバウンド市場も成長を遂げたことで、こうした国際物流ビジネスを専門的に行う業者が増えてきています。フォワーダーは海外製品を輸入したい、または日本の製品を輸出したい業者が確保している販路を仲介することで利益を得ているのです。

貿易は手続きも複雑で、取引をする国によって運送方法が異なっていたり、法による規制にも柔軟に対処しなければなりません。こうした対応を輸入者が自ら行うとなると手間がかかることもあって、代行者であるフォワーダーは高い需要を誇っています。集荷された貨物を保税地域に輸送する、各種検査を受ける、通関申告をする、引き渡しを行うなどの作業を任せることが可能です。