シングルL/GとはL/Gと呼ばれるものの一種で、銀行を連帯保証とせずに取引者単独でなされる保証状のことを指します。
L/GとはLetter of Guaranteeという英語の略称で、日本語では「保証状」もしくは「補償状」とも訳される言葉です（ただし、補償状の場合はLetter of indeminity :L/Iを用いる場合があります）。
L/Gは、貿易における取引において、取引を行う当事者の間で損害が発生してしまいそうな恐れがある場合に一方がその損害を保証することを記載した書類のことです。
つまり、一種の信用状のことであり、通常は輸入者の取引銀行がL/Gを発行し、輸入者はその保証状を用いて取引を行い、船会社から貨物を引き受けることが可能になります。この場合に利用される、銀行を介したL/Gのことをバンク L/Gと呼びます。したがって、バンク L/Gには取引者と、取引銀行の連署が書かれています。

一方で、シングルL/Gは取引者の信用が特に高い場合に利用される保証状を指し、バンクL/Gとは異なり取引者のみの署名で貨物の引き受けが可能になります。
非常に迅速に取引が可能になるメリットがある一方で、輸入者単独の保証となるため、損害が発生した場合にはそれなりのリスクが生じるデメリットが存在します。