バース（Berth）とは、海上輸送を行う際に船を係留した際の岸側のことを指します。

バースの数はイコール係留可能な船舶の数となることから、バースの数がその港の大小を決定する一つの要素となります。世界最大のバースを所有しているのは中国の上海港で日本で最大のバース数を保有しているのは横浜港となります。

このようにバースのサイズによって荷物の積み下ろしが制限されることから、入港する船舶が多いタイミングやスムーズな積み下ろしができなかった場合、入港の順番待ちを港周辺の沖で行う光景（俗にいうバース混み）が発生することとなります。

一般的にはバース混みによる輸送遅延のリスクは契約に盛り込むことでヘッジする事ができるため、しっかりと網羅しておく必要があります。（ただし、ストライキ・紛争等の場合には、通常のバース混みとは異なるため、リスク負担されない場合もありますので、注意が必要です。）