GLOSSARY
用語集
取消不能信用状
取消不能信用状は、信用状の中でも予告なしで内容の変更や取り消しができないよう、定められたものを指します。
書類が効果を発揮するのは発行後で、一度発行した以上は書類に関わる当事者全ての同意が得られない限り、内容に背くことや一部内容を書き換えることなどはできません。
当事者には信用状において利害の発生する者、全てが含まれます。依頼人と受益者に、信用状を発行した銀行や通知した銀行を加えた関係者全員です。
全員の同意によって何かしらの変更がなされない限りは、信用状に記載された手形の引き受けや支払いを拒否することはできません。
この信用状に対する保護機能は、該当する手形や契約書類が、信用状に明記されている条件に、完全に合致している時のみに有効とされます。
信用条件に適応しない手形に関しては、取消不能信用状の効力の範疇にはありません。
信用状に取消不能の記述がない場合でも、取消不能信用状と見なされると、現在信用状統一規則では設定されています。
取消不能信用状の対となるものには、取引可能信用状が存在します。
受益者に通知することなく、条件の変更や取消ができるこの信用状は、分類上定義されているだけで、現在の貿易取引で使用されていないものです。