GLOSSARY
用語集
買取銀行指定信用状
買取銀行指定信用状とは、効力が銀行単位で限定された信用状です。
買取銀行指定信用状においては、荷為替手形の買取先は指定された特定の銀行に、完全に固定されます。
これに対してどこの銀行にも、手形の買取を依頼できる信用状は買取銀行無指定信用状、またはオープンL/Cと呼ばれます。
信用状にて指定されている銀行には、信用状を発行した銀行や輸出地にある発行銀行の支店などが該当します。
一般的な信用状は買取銀行が指定されていないことがほとんどであり、指定無指定の記述がない信用状も、無指定信用状として取り扱われます。
その文面にて、正確に銀行についての記述を行うことで、信用状の適応範囲を縛ることができます。
手形の買取り先が特定の銀行に限定されることで、取引における為替レートも銀行側に依存することになります。
また書類が指定銀行へと経由される際、指定のない時よりも日数がかかることがあります。
発生した手数料は、受益者持ちとなるのが一般的です。受益者が受益者の権限で、信用状にて指定されている買取銀行を変更することは不可能です。他の銀行まで信用状の適応範囲を広げたいという場合は、輸入者に依頼して銀行を指定する文言を取り消してもらう必要があります。