GLOSSARY
用語集
輸入決算資金
貿易業の支払いで、よく登場するのが輸入決算資金というフレーズです。輸入決算資金とは、輸入にまつわる決済代金をあらわしています。一般的に貿易をおこなうとき、商品を買う側を輸入者と呼びます。商品を売る側を輸出者と呼んでいます。この2者がダイレクトに取引をおこなうことは稀で、一般的な輸入の取引では2者の間に銀行が入って、輸出者と輸入者の仲裁役をおこなっています。
決済のパターンは大きく分けて2つあり、先払いと後払いのシステムがあります。先払いでは商品の受け渡しをおこなう前に、銀行が督促をして輸入者側から資金を回収します。後払いでは商品の受け渡しをおわった後に、銀行が同じく督促をおこない資金を回収します。先払いも後払いも、どちらも銀行側が資金をまとめて回収や支払いをおこなうので、輸入者と輸出者にとっても業務に集中できるメリットがあります。
輸入決済資金は、取引する銘柄によって金額が大きく変わってきますが、原油や車など大きな銘柄になると数億円規模の資金になることもあります。銀行を間に入れる場合には、銀行側にも取引手数料を支払う必要があり、まとまった金額になります。事業の透明性をはかるためにも、資金管理を適切におこなっていくことが求められます。