GLOSSARY
用語集

General Average

General Average

General Averageは、損害を公平に分けるために導入される制度です。日本では共同海損という言葉を使っています。

この制度ですが、海損事故が発生した際に用いられます。船舶の衝突等によって発生した事故において、損失を公平に分割し、最終的に同額を双方が負担するという方針を取ります。この方針によって、不公平な支払いは発生しなくなっています。

損失を公平に分けるためには、まず残されているものが何かを双方で検証します。船舶が残っているのか、積み荷や燃料についてはどうなっているのか、さらには運賃についても残されているか判断します。これらの情報を総合的に判断し、最終的に公平に分けられる部分は分けて、双方が損失を負担するという制度です。

General Averageが採用される背景には、船舶の衝突事故は証拠が残りづらいという部分を持っているためです。衝突事故を検証しようとしても、航跡は残っていないため、確認しようとしても難しくなっています。様々な検証が難しいと判断されるため、船舶には損失を公平に分割するための制度を導入しなければならなかったのです。

現在でもこの制度は多く活用されており、すべての船舶に対して平等に適用されています。

JA/EN
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