PSSは、繁忙期割増料を指す言葉です。忙しいときは、ここに記載されている金額を追加で支払うように求められます。

貿易を行っている会社の中には、繁忙期によりすぐに対処できない場合もあります。また、繁忙期の場合は人件費の負担も増えることから、より多くのコストを荷主や送り先に負担してもらうこととなります。そこで導入されているのがPSSという制度です。

この制度を導入すると、海上運賃を通常よりも多く支払うこととなります。本来の貿易よりも支払う金額が多くなってしまうため、単純に荷物を送る際に損を出すこととなります。しかし、PSSを支払えない場合は、繁忙期が解消されるまで、荷物を送れなくなってしまいます。どうしてもすぐに荷物を送付する必要があれば、割増料金は負担しなければなりません。

繁忙期は特に年末にかけて起こりやすい傾向があります。年末年始は貿易が止まってしまうため、その前に荷物を送るという動きが加速し、繁忙期に入ってしまうのです。年末は特にPSSが設定される傾向が多いため、この時期に荷物を送付する場合は気を付けなければなりません。

なお、貿易先によって負担する費用などは変わりますので、事前にしっかりと確認しなければなりません。