CASE OF FAILURE
輸入ビジネス失敗事例

木製品に割れが入ってしまった場合の原因と対処法

木製品に割れが入ってしまった場合の原因と対処法

輸入ビジネスでは、日本国内での取引では考えられないようなことが起こります。今回は、木製品の商品に起こったトラブルの原因と対処法をお伝えいたします。

事例1

オランダから天然杢のテーブルを輸入したが、湿度の違いで天板に割れが入ってしまった。商品価値が無いものとあきらめるしかないのか……

事例2

お客様がサンプルを気に入って、大量発注したのですが、商品は使われている木も、色合いも全く違うものが届いてしまった。


天然杢は別名「一枚板」「無垢板」とも言います。

木製品は、利幅が大きく魅力的で、輸入業者としては捨てがたい商品ではあるが、一方でハイリスク・ハイリターンという側面も持っています。

また、海外の生産者と、日本のお客様とでは感覚が違うため「同じ商品」として納入されたものが、違うものに感じられることもあります。

木材は「生もの」

木材は湿度が変わると割れが入ってしまいます。木材は「生もの」であるという感覚をまず持つことが大切です。このリスクを取らないのであれば、木材を扱わないのが一番でしょう。

一枚板のテーブルなどの場合、商品にならないという損害だけでなく、廃棄処分をするのに更に費用が発生します。事例のテーブルをオランダに返送して修理をするにしても、輸送料金だけでかなりの費用になってしまいます。

木材名がわからない?

日本で木製品を購入する場合、必ず「これは何の木ですか?」と確認します。使われている木材、値段、デザインなどを検討し、購入するか決めるのが普通です。

ですが、以前中国に買い付けに行ったとき「英語で何と言うのかわからない」という回答だったため、調べてみると「雑木」でした。おそらく、裏山に生えている適当な木を伐採して使っていたのでしょう。

対応方法

基本的には、この種の木製品は取り扱わないことが一番です。扱うのであれば、こういったケースは起こり得ることを理解した上で、輸入する覚悟が必要です。

修理費用は高くつきます。ひび割れが発生してしまったら、廃棄処分しかないでしょう。

最初からある程度の歩留りを見込んだうえで、採算に織り込んでおく必要があります。

JA/EN
ページトップに戻る