PRACTICE
輸入取引の実務について
取引の申込みをしよう【英語メール例文付き】
目次
相手のメリットを訴えながらアピールする
取引候補の信用調査が済んだら、いよいよ相手に取引の申し込みをします。これを引き合い(Inquiry)と言います。
引き合いは、相手にこちらとの取引意義をアピールして、カタログや価格表を送ってもらうことが目的(*)です(見本市などでカタログなどをすでに入手していれば、次へ進んで構いません)。
カタログや価格表は、電話で送付を依頼する場合もありますが、最近はメールが一般的です。
依頼メールのポイントは、次の3つ。
①自分の紹介(業界、業種など)
②どのような経緯で相手を知ったのか
③どういった商品に興味があるのか
大切なのは、相手にメリットを感じさせつつ、自分をアピールすることです。
* 引き合いでは輸出実績や販売状況などを確認することもある。
引き合いは複数に打診しよう
可能なら、カタログの送付は、1社だけでなく複数の業者に頼みたいものです。なぜなら、相手が輸出を考えていなかったり、メールが届かなかったりすることがあるからです。
また、複数の業者から選ぶことで、価格やサービスなどを比較検討できるというメリットもあります。
相手がこちらの引き合いに興味を持ってくれれば、実際の契約に向けて一歩前進です。
引き合いメールのサンプル
Dear Sirs,
WE are the importer of furniture in Japan.
We are very interested in your products, which appears in your website.
Please send us your export price list by e-mail at your earliest convenience.
If they suit the needs of Japanese customers, we would be able to place an initial order with you soon.
If possible, we would also appreciate it if you could send us some samples so as to check the quality.
We would be grateful for an early reply.
Best regards,
Yu Ohsuka
訳:
拝啓
私どもは、日本で家具を販売をしている輸入業者です。貴社のHPに掲載されている商品群にとても興味を持ちました。
できるだけ早めに、その商品群の価格表をメールにてお知らせくだされば幸甚です。
その商品群が、もし私どものお客様に受け入れられたとしたら、すぐにでも最初のオーダーをしたいと考えています。
もし可能であれば、品質チェック用のサンプルを送ってくだされば、感謝いたします。
早めの対応をお待ちいたしております。
敬具
大須賀祐