GLOSSARY
用語集
重量貨物割増料
重量貨物割増料(Heavy Lift Charge)は、海上輸送で発生する物流コストの用語で、割増運賃の一種です。
頭文字をとってHVLと省略されることもあります。
輸送する貨物の重量が一定の基準以上の場合、Heavy Lift Chargeにより運賃が割り増しとなります。
その理由として、一定以上の重量の貨物では積み付け・積み下ろしの際に特殊な設備が必要となることが挙げられます。
Heavy Lift Charge以外の海上輸送における割増運賃には以下のものが挙げられます。
・CAF(Currency Adjustment Factor):通貨変動調整金です。為替レートの急変動に備えた割増運賃です。
・BAF(Bunker Adjustment Factor):燃料価格に応じて海上運賃に割り増しされます。
・YAS(Yen Appreciation Surcharge):円高損失補填金です。日本円の高騰に備えた割増運賃です。
・PCS(Panama Canal Surcharge):パナマ運河を航行する際に支払う通航料です。
Heavy Lift Chargeは重量が一定以上の貨物の海上輸送に課せられる割増運賃ですが、それと似たものに、重量建て運賃があります。
割増運賃ではなく、重量を基準に料金を決めることを指します。
一般的に鋼板や鉄鉱石などの重い物品の輸送で適用されます。
Heavy Lift Chargeが一定以上の重量による割増運賃であるのに対し、貨物の長さが一定以上の場合にかかる割増運賃としてLengthly Cargo Charge(長尺割増運賃)があります。