GLOSSARY
用語集
フルケーブルアドバイス方式
フルケーブルアドバイス方式とは、貿易の支払い確約として重要な「信用状」の通知方法の一つです。
信用状(LC)は、輸出者に対して商品代金を確約するものであり、輸入者側の取引銀行が輸入者の代理として発行します。
海外貿易においては、商慣習の違う相手方との取引に様々なリスクが発生する可能性があります。
商品代金の支払いがない、商品が送られてこないなど、輸出者と輸入者のお互いに損失が起こる状況も考えられます。
取引に関する不安の解消に信用状は重要な役割を果たします。
この信用状を通知する方法としては、「郵送」「プレアド方式」「フルケーブルアドバイス方式」の3種類があります。
フルケーブルアドバイス方式は、信用状を電信(Cable)で届ける仕組みです。
SWIFTを利用した信用状の通知がよく行われています。
他の方式では、信用状の原本は郵送で送ることになりますが、フルケーブルアドバイス方式では、電信そのものが原本になります。
そのため素早く相手方に通知することができ、手数料も他の方式に比べて安く抑えることができます。
信用状は、取引相手の信頼性に不安がある場合などに、銀行が保証することにより取引がスムーズに行える仕組みです。
フルケーブルアドバイス方式は郵送の手間が省ける便利なものですが、通知方法については取引相手との契約関係によってどの方式を利用するかが決まります。”