exchange contractは、為替予約を指す言葉です。

事前に双方が同意し、異なる通貨を交換する約束を作ります。そして、一定の期間が経過した時点で、その通貨を交換して売買します。同一の通貨で取引する場合は、exchange contractは使われません。

この方法を利用するメリットは、将来的なリスクに対応できるという部分です。貿易は通貨の変動によるリスクがかなり高くなっていますので、このリスクを軽減するために約束を交わします。これにより、通貨が変動していたとしても、売買が成立し、貿易は可能となるのです。

ただ、この約束は必ず守らなければなりません。勝手に破棄することはできず、破棄する場合は費用を支払わなければなりません。リスクが大きくなったために、exchange contractを解消しようと考えても、余計な費用が掛かってしまい大きな損失につながってしまいます。

また、exchange contractという行為は、延長や売買の時期を勝手に変更してはいけません。双方が同意した時点で必ず実施されなければなりませんので、どのタイミングで実行するかがかなり重要となります。しっかりと相手と交渉する必要があります。