GLOSSARY
用語集
OCP
OCPとは、Overland Common Pointを略した言葉です。
特定の地域をあらわしたもので、該当するのは北アメリカ大陸の西部に北から南へ連なる、ロッキー山脈を堺にした、東の地域です。
アメリカ合衆国だとノースダコタやサウスダコタ、ネブラスカにコロラド、ニューメキシコから東の場所、カナダはマニトバ州で、それぞれ内陸にある地域が該当します。
太平洋に面した各港で貿易取引によって輸送された貨物は、これらの地域へ送られる場合、鉄道を使うのが一般的です。
普通の運賃だと高くついてしまうところを、この地域を対象とした特別な運賃で輸送できるようにします。
割安なレートで海上運賃が適用されるのは、北アメリカ大陸の東海岸から揚げられる貨物との競争に負けないようにするためです。
割安な運賃のほうが貨物を商品として販売する際に余計な費用がかからないため、それだけ取引で有利に働きます。
通常の運賃だと割高になりやすい太平洋側からの輸送は不利になりやすいことから、貿易における競争のバランスを保つために、政策によって割安なレートが設定されています。
ちなみにこの地域よりも西側の東海岸に近い地域は、Local Pointと呼ばれます。