Particular Averageは、積荷に対して適用される用語で、単独で損失を負担するために用いられます。

積荷は、荷主が何らかの事故によって、損失を負担するように求められています。こうした損失を負担する際には、どのような形で負担するか事前に相談するのですが、Particular Averageの場合は単独で損失を負担することとなります。

よく利用されているのが、共同海損という制度で、双方が半分ずつ負担するような形で損失をカバーします。しかし、今回紹介するParticular Averageの場合は、全損事故を除き、単独で損失を負担しなければなりません。場合によっては、かなり大きな損失を負担する可能性もあります。

損失が多くなる可能性を危惧しているなら、Particular Averageではなく共同海損であるgeneral averageを設定したほうがいいでしょう。こちらを設定しておけば、基本的に単独での損失負担となりませんので、荷物のトラブルが起こりづらくなります。

この制度により、単独で損失をすべて負担することとなりますので、莫大な損失が発生する場合もあります。ただ、荷物が全損だった場合は対象外となりますので、全損とは異なる制度であると判断してください。