GLOSSARY
用語集
Products Liability
製造物責任 (Products Liability)とは、製品の欠陥により消費者が損害を受けた場合に、製造者に賠償責任を負わせるものです。
日本では1994年7月に製造物責任法(PL法)が制定されました。
これには製造者にも無過失責任を負わせる特徴があります。
海外から輸入した製品に欠陥があり消費者が損害賠償を請求した場合、海外の製造者は当然賠償責任を負いますが、製造物責任法では輸入者も賠償責任を負います。
PL法で製造者が負うとされる無過失責任とは、製造者に故意・過失がなくても、不法行為により消費者が損害を受けた場合に、損害賠償の責任を負うことです。
これにより、消費者が損害の責任が製造者にあることを立証できなくても、製造者に損害賠償を負わせることができます。
製造者は損害賠償に備えて、PL保険に入ることが出来ます。
PL保険では、製造者が製造した製品で消費者が損害を被り訴えた場合、その賠償責任をカバーしてくれます。
また、損害賠償の訴えに対応するために弁護士費用がかかりますが、PL保険ではその費用もカバーしてくれます。
また、PL法では海外の製造者だけではなく、輸入者も賠償責任を負うため、PL保険には輸入者も加入しやすくなっています。
国内PL保険は和文で書かれた約款・保険証券を発行していますが、輸出PL保険は米国の保険約款に準じた英文の賠償責任保険証券を発行しています。