GLOSSARY
用語集

PRS(PIRACY RISK SURCHARGE)とは・意味

PRS(PIRACY RISK SURCHARGE)とは・意味

輸送の手段が異なれば、発生するコストも異なります。
PRSは、海の上を移動する海上輸送において生じる、物流コストに関する用語です。
PIRACY RISK SURCHARGE(パイレーシー・リスク・サーチャージ)の頭文字をとっており、海賊行為に巻き込まれる危険性が高い時、発生する割増料金を指します。

船を襲い積荷を奪う海賊行為は、海の上の輸送において、極めて重要性の高いリスクの内の1つです。
現在海上輸送業界を騒がせている、海賊被害の問題にアデン湾の問題があります。
アデン湾はインド洋の北西にある、東西に細長く伸びた湾です。
北をアラビア半島、南をソマリア半島に挟まれる形で存在しているこの海域は、ソマリア情勢悪化の影響に伴って、海賊行為が活発化しました。
地中海とインド洋を往来する際、ソマリア沖を通過する商船は多く、ソマリア内戦の発生以降始まった海賊行為は、現在まで世界中を巻き込む大きな脅威として続いています。
そんな海賊行為への対策のため、必要になる費用を船会社はPRSの形で請求します。

アデン湾割増料とも呼ばれるこの略語は、一律ではなく船会社によって名称が変わります。
PRSの他にもAPSやEMSなどとありますが、使用している単語が異なるだけで、アデン湾を通過する貨物に対して、船会社が請求する割増料であることに違いはありません。

JA/EN
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