CASE OF FAILURE
輸入ビジネス失敗事例

相手の梱包が悪く、多くの商品が破損してしまった場合の原因と対処法

相手の梱包が悪く、多くの商品が破損してしまった場合の原因と対処法

輸入ビジネスでは、日本国内での取引では考えられないようなことが起こります。今回は、相手の梱包が悪く、多くの商品が破損してしまった場合の原因と対処法をお伝えいたします。

事例

到着した商品を倉庫に搬入しようとコンテナを開けたら、90%以上の商品が破損していた。さっそく保険会社に連絡すると「輸出者の不完全梱包が原因で保険は不適用」との回答が返ってきた……


日本での取引では、こちらが何も言わなくても発送側がきちんと梱包してくれることを当然のように期待します。ですが、海外との取引では、それは期待できないことなのです。

海上貨物保険「オールリスクA/R条件」なら大丈夫?

輸入ビジネスでは様々なリスクが発生しますので、海上貨物保険に入っておくことは大切です。ただ、海上貨物保険「オールリスクA/R条件」であっても、相手方の梱包不良が原因の場合、カバーされません。

事例の場合、陶器製のプランターでしたが、プランターの間に段ボールが1枚挟まれていただけで、緩衝材が全く使われていませんでした。海上輸送すると、コンテナは揺れますので、このような不完全な梱包ではプランターは当然破損してしまいますし、不完全梱包ですので、保険の対象外となります。

対応方法

商品梱包は見落としがちなポイントですが、契約前に、輸出者のカートン状況(どういう梱包状態で商品が輸出されるのか)をチェックしておくことで、トラブルを防げます。契約書にも梱包条件を明記しておけば、違反して保険対象外になった場合も、先方に損害賠償請求ができます。

JA/EN
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